何かのプロになる/あー、脇腹痛い本だ
じゃん。
この本は、脇腹の痛さを思い出させてくれた。
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)
- 作者: 城繁幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03
- メディア: 新書
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一言で言ってしまえば「昭和的価値観」から「平成的価値観」への脱却を謳う内容で、最後には、正社員の不当に多い年収を削って、多様な働き方の結果であるフリーや派遣の人たちに適切な報酬がまわるよう訴えている。
で、何が脇腹痛いかというと、「正社員うんぬん」のくだりも思い当たる節思いっきりアリでとても痛いのだが、私が今直面している問題というと、「平成的価値観」=つまり、会社のなかで立場がどうこうではなく、自分で働く中で、順当な技能が身についているか、何かのプロに近づく働き方ができているかということ。小さな池の中の出世争いではなく、大海で通じる泳ぎができるようになっているかということ。40代にはシビアな問題です。そのことを、この本は、ズバッと再認識させてくれたわけです。
ちょっと前に、5歳ほど年下の後輩女子が会社を辞めていきました。その時、「このままこの会社で働き続けることはできます。でも、それは私のしたいことではない。なので、ちょっと勉強して、60歳になる頃くらいに、またみんなに追いついて、社会でバリバリ働いていたいと思います」と。いいセリフでした。とても。
うん。いいセリフを思い出した。がんばろっと。