40代を、コツコツと。

不惑?とんでもない。

敵わない

 あったり前と言えばあたり前で恥ずかしいのですが、この本を読んだ時に「敵わない」と思いました。この「本質を射止める力」は心底鋭く、9割5分、アッパレでした。

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

 個人の悩みに作者が独自の切り口で答えていく朝日新聞の連載をまとめた本ですが、悩みの本質が、その本人の思っている=綴っていることとは別にあることをズバッと射貫きまくりで、本を読みながら舌を巻くという初めての経験をしました。

 人間40代にもなると、なんとなくわかった気になっている瞬間もあるのですが、この本はそんな妄想を打ち砕いてくれます。今後、自分を過信しそうになったときには、この本で即、目を覚ますことができそうです。