40代を、コツコツと。

不惑?とんでもない。

公教育への不安

乙武洋匡の「自分を愛する力」が、えらい評判が良さそうなので読んでみた。私は常々、1児の母として公教育への不安を感じている。乙武氏は小学校の教諭を一時していたと聞いていたので、何かヒントがあるかも!と会社の資料室で借りてみた。

 

自分を愛する力 (講談社現代新書)

自分を愛する力 (講談社現代新書)

 

乙武氏が子どもたちに伝えたかったのは「自己肯定感」。まさに自分を愛する力。小学生になる前の、幼児の子育てにも十分通じる内容で、いやー、自分の日々の子育てに反省しきりのインパクト。

 

例えば、「みんな違ってみんないい」の発想は、私はわりと日頃から持ち合わせている感覚で、むしろみんなと違うところを伸ばしてあげたいと思ってるので、うんうんと頷きながら読める。

一方、食卓での作法として、コップを両手で支える必要があるシーンでは、うちではつい「両手で持ちなさい」と一言で済ませてしまうことが多いが、乙武家では、片手持ちを敢えて見過ごしながら、失敗させながら、なぜ両手で持つ方が良いのかを、子どもに自分で考えさせて教えるというような例が紹介されていた。

(ちょうど夫が最近、「片方の手、要らないなら切っちゃうよ」などと、きっと子どもにとってはただの脅し的な文言で作法を教えようとするので、この例はタイムリーだった)

 

まあ、子育てなんてキレイごとだけで=理想の手順だけで進んでいくものでもないと思いつつ、「ポイントはおさえた上で挑まないと、もったいないことになるよなー」という恐怖は常に抱えている。出産後、会社で時短勤務をはじめて、時間の貴重性を毎日感じている身としては、漫然とものが進むことに「これは非常にもったいないことをしているのではないか」と不安感を覚えるのだ。だから今、子育てに関して言えば、公教育への不安を感じている。私にとって貴重な時間は子どもにとっても貴重な時間。同じ時間を費やすなら、漫然と進行する空間よりも、質の高い、少なくともそう目指そうとする空間で過ごす方が良いに決まっているからだ。

 

乙武先生のような教育理念が行き届いている学校だったら、そこにはそこの価値があると思うけれど、おそらく実際はそうもいかないだろうと、これまた何の根拠もなく思う。もちろん家庭での教育、家庭での価値観の育成も大切なわけで、自分のことをもっとしっかりやってから言えよと言われかねないが、一方で、多くの時間を費やす学校のあり方も大切なのは抗いようのない事実であって、えーっと、えーっと、結局、この本を読んでも何の解決にもならなかったのだけれど、このまま会社の資料室に返してしまうのももったいない内容だったので、夫にも読むことを推奨し、1冊購入することにした。だって、涙なしには読めないエピソードだらけで、電車で読むのに困るほどで、とても良い本だったんだもの。

 

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