女子校ってどうなんだ(考察)
私はずっと共学でした。
なので、女子校がどういうものなのか想像がつきません。
ところが、娘の今後の進路をどう考えたら良いのだろうかと思いはじめた途端、
「わからない」と言っているだけでは進歩がないなーと、
ひとまず探ることにしました。(注:娘=まだ未就学児)
まず、周辺の女子校出身者(中高一貫校)に聞いてみます。
「女子校ってどうなんですか?」
会社の中の数人に聞いてみたところ、
これは意外でしたが皆、「楽しいよ」と答えるのです。
何がどう楽しいのか。
しかし、どう楽しいのかをたずねても、明確な答えは返ってきません。
※当然です。彼女たちは逆に共学生活を知らないので、比較のしようがありません。
はて・・・。
そんなとき、こんな本に出会いました。
- 作者: おおたとしまさ
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/12/11
- メディア: 新書
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本によると、女子校のメリットは、
* 女子に比べて一般的に成長が遅い男子がワーワー騒いだり、
できる女子を冷やかしたりして足を引っぱる心配がない。
* 女子の特徴(例えば、コツコツ努力するのが得意など)を生かした
教育方法がとれるため、成績を上げやすい。
と、大きく2点(←私の解釈です)。
正直、「なるほどー」と思いました。
たしかに共学にいたって、この時期の女子は基本的に
「男子はバカだ」と思っているので、別々に行動していることがほとんどです。
よって、成績の伸びやすさを選ぶというのはアリかもしれません。
一方、この本は、女子校のデメリットも示していて、
* 社会に出たときに男性との距離のとり方に戸惑う可能性がある
* 自分が男児の母親になったときに、息子がどういうものかわかりにくい
など。
もちろん、こうしたものは「傾向」に過ぎないわけですが、
やっぱり思うのは、
成績も(もちろん!)大事だけれど、
うるさかろうが、うっとうしかろうが、
世の中には男子というのが半分くらいいて、面倒だけれど
ある程度付き合っていかなくてはならない、と、そういう経験のほうが
もっと大事なのではないか、と。
まあ、幼稚園から白百合に通い、そのまま東大に行って、
会社に入ってもすばらしく優秀で、という絵に描いたような女子も知っていますが、
それでも尚、自分の娘には、
共学の「デメリット」もはねのけて成績も伸ばしてもらいたいと
現時点では思うのでした(※珍しく本に洗脳されなかった)。
そうそう、世の中には
「共学だけれど、授業のクラス編成は男女別」という学校もあるそうで、
それはそれで興味深い。引き続きwatchしたいと思います。
そして、もう一つメモ。
男女参画の時代だから学校も共学であるべき、というのは、
単純に過ぎるという視点(それはそれで一理あると思いますが)。